【仮想通貨取引所:国内10社】取引コストの種類別詳細条件を徹底比較

【仮想通貨取引所:国内10社】取引コストの種類別詳細条件を徹底比較

ビットコインの価格高騰によって暗号資産(仮想通貨)への投資が急拡大してきました。
仮想通貨は、価格変動の激しい金融商品で高リスク高リターンが特徴ですが、長期投資の運用によってリスクを抑えた投資対象として注目を集めています。
日本の暗号資産取引業者は2023年5月現在33社で、現物取引と証拠金取引高を合わせると2兆円に達しています。
このページでは、取引所の詳細条件を整理して暗号資産の投資を有利に運用するため情報を提供しています。
結論だけ知りたい人は、最後の段落「まとめ」だけ読んでください。

■仮想通貨取引所の比較

詳細は手数料種類毎に記載した詳細条件で確認してください。

取引所の種類
取引所(公式ページ) 通貨種類 最低購入額 レバレッジ 取引所取引 レンディング
bitFlyer 19 1円 2倍
Coincheck 17 500円
DMMビットコイン 25 数百円 2倍
GMOコイン 26 50円 2倍
bitbank 24 数百円 2倍
BITPOINT 13 500円
SBI VC トレード 20 500円 2倍
Zaif 14
BitTrade 39 2円 2倍
LINE BITMAX 7 1円 2倍

■入出金手数料

◆日本円の入金手数料

日本円を仮想通貨の口座に入金するときの手数料&費用

日本円の入金手数料
取引所 詳細条件
bitFlyer 住信SBIネット銀行からのクイック入金:無料
住信SBIネット銀行以外からのクイック入金:330円
Coincheck 銀行振り込み:無料(振込手数料は自己負担)
コンビニ入金(入金額から手数料が差し引かれる)
3万円未満:770円
3万円以上30万円以下:1,018円
クイック入金(入金額から手数料が差し引かれる)
3万円未満:770円
3万円以上50万円未満:1,018円
50万円以上:入金額 x 0.11% + 495円
DMMビットコイン クイック入金:無料
銀行振込入金;振込手数料は自己負担
GMOコイン クイック入金:無料
銀行振込入金;振込手数料は自己負担
bitbank 銀行振込入金;振込手数料は自己負担

◆日本円の出金手数料

仮想通貨の口座から銀行に送金するときの手数料

日本円の出金手数料
取引所 詳細条件
bitFlyer 三井住友銀行への出金
3万円未満:220円(税込)
3万円以上:440円(税込)
三井住友銀行以外への出金
3万円未満:550円(税込)
3万円以上:770円(税込)
Coincheck 407円
DMMビットコイン 無料
GMOコイン 無料
bitbank 3万円未満:550円(税込)
3万円以上:770円(税込)

■仮想通貨の入出金手数料

仮想通貨取引所では、仮想通貨の取引だけでなく、支払いなどの目的で保有する仮想通貨を仮想通貨ウォレットなどとの間で出し入れすることが可能。
その際に仮想通貨の入出金手数料が発生する。

仮想通貨の入金手数料は、基本的に仮想通貨取引所から徴収されることはない。
但し、入金手続き時には各通貨のブロックチェーンのネットワーク手数料(ガス代)は、自分で負担する必要がある。

仮想通貨の出金手数料は仮想通貨取引所ごとに差があり、ネットワーク手数料を仮想通貨取引所側が負担してくれるところもある。
その場合は、手数料無料で出金することが可能となる。

◆仮想通貨の入金手数料

仮想通貨の入金手数料
取引所 詳細条件
bitFlyer 無料(ネットワーク手数料は自己負担)
Coincheck 無料
DMMビットコイン 無料(ネットワーク手数料は自己負担)
GMOコイン 無料(ネットワーク手数料は自己負担)
bitbank 無料

◆仮想通貨の送金手数料

仮想通貨を別の仮想通貨取引所やウォレットに送金するときの手数料

仮想通貨の送金手数料
取引所 詳細条件
bitFlyer 仮想通貨の種類によって異なる
ビットコインは送金サービスのbitWire(β)を使うと無料
Coincheck 仮想通貨の種類によって異なる
ビットコイン:0.0005BTC
DMMビットコイン 無料
GMOコイン 無料
bitbank 仮想通貨の種類によって異なる
ビットコイン:0.0006BTC

■仮想通貨の売買手数料

仮想通貨の取引市場には、販売所と取引所の2種類があります。
販売所の取引では、スプレッドというコストが掛かります。
スプレッドは、買値と売値の差で取引所の手数料に相当するコストです。
スプレッドが大きければ高コスト、小さければ低コストとなります。
取引所や仮想通貨の銘柄毎に設定されますので、コストを抑えたければ取引する銘柄によって取引所を選ぶ必要があります。
取引所の取引では、スプレッドが掛かりませんから販売所を利用するよりもコストが安く抑えられる傾向がありますが、ユーザ個人同士の取引のため売買が成立しない可能性があります。

仮想通貨の売買手数料
取引所 詳細条件
bitFlyer 販売所の売買コスト(スプレッド):高め
取引所の手数料:約定数量 × 0.01 ~ 0.15%(単位: BTC)
bitFlyer Lightning の売買手数料:約定数量 × 0.01 ~ 0.15%
Coincheck 販売所の売買コスト(スプレッド):高め
スプレッド:0.1〜5.0% (カバー先又は当社取引所の価格に対して)
※価格の急変時や市場の流動性などにより、上記を超える手数料相当額を含んだ売買価格を提示する場合があります。
取引所の手数料:Maker:0%、Taker:0%
DMMビットコイン 販売所の売買コスト(スプレッド):安め
BitMatch取引手数料(現物取引):銘柄、数量によって設定
レバレッジ手数料:前日終値の仲値×数量×0.04%
GMOコイン 販売所の売買コスト(スプレッド):安め
取引所(現物取引)
Maker:-0.01% or -0.03%、Taker:0.05% or 0.09%
レバレッジ
建玉ごとに0.04% / 日
bitbank 販売所の売買コスト(スプレッド):安め

■仮想通貨のスプレッド

スプレッドとは仮想通貨を売買するときの売値と買値の価格差です。
実際の価格に比べて売値は安く、買値は高く設定され差額は販売所の利益となります。
つまり、顧客にとってはスプレッドの比率が低いほど、売買のコストが低く抑えられ有利となります。
仮想通貨の売買コストを抑える最も大きな要素は、販売所の売買利益となるスプレッドです。
以下の表は、仮想通貨を代表するビットコインとイーサリアムのスプレッドを取引所毎にまとめたものです。
スプレッドは、取引所、通貨の種類、時間の経過によって変動しますので、最新の状態を把握して有効活用してください。

仮想通貨のスプレッド
取引所 BTC ETH
DMMビットコイン 2.1% 2.8%
LINE BITMAX 2.8% 5.8%
GMOコイン 4.9% 4.9%
bitbank 4.9% 4.9%
SBIVCトレード 5.7% 6.0%
bitFlyer 5.8% 6.8%
Coincheck 5.9% 7.0%

■まとめ

仮想通貨の取引には、販売所と取引所の2種類があり、いずれかを利用することになります。
販売所を利用する場合、取引が成立する可能性が高いというメリットがありますが、取引コストに相当する割高なスプレッドが発生するデメリットがあります。
取引所を利用する場合、スプレッドが掛からないため取引コストが割安になる反面、取引が成立する可能性が低いことがデメリットとなります。
仮想通貨を売買する毎に発生するスプレッドは、仮想通貨の投資に大きな影響を及ぼす一番の要素です。
したがって取引所を選別する際には、販売所と取引所の取引が可能な取引所を選ぶか、スプレッドの低い取引所で売買することが成果を上げる重要な要素です。
またスプレッドは固定ではなく変動します、また通貨の種類によっても異なりますから、複数の取引所を利用して取引の都度、コストが安い取引所を確認することもコストを抑えるポイントです。

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