世界で1億人が利用するAIチャットサービスChatGPTの概要と登録手順

  • 2023.08.13
  • AI
世界で1億人が利用するAIチャットサービスChatGPTの概要と登録手順

2022年11月、OpenAIからリリースされたAIを駆使した対話型言語モデルChatGPTは、僅か2ヶ月で1億人の利用者を集め、次世代AIチャットの幕開けとして世界中で注目される存在となりました。
OpenAIはAI分野の研究を行うサンフランシスコの企業で、2015年にサム・アルトマン、イーロン・マスクなどによって設立されました。
イーロン・マスクは2018年2月に役員を辞任しましたが、その後も資金提供を続けています。
2019年マイクロソフトが資金提供を開始、2023年には100億ドルを投資すると発表し、将来有望な企業として注目を集めています。
ChatGPTは、ユーザーが入力した質問に対して、高度なAI機能が人間のような対話形式で答えるチャットサービスです。
ChatGPTが回答する文章は、人が話すような解りやすい表現で、SNSでも大きな話題を集めました。

■ChatGPTの概要

ChatGPT(Generative Pretrained Transformer)は、ユーザの要求をテキストに入力すると、自然言語を生成して対話に応答するAI機能を搭載しています。
インターネット上にある膨大な情報を学習し、複雑な語彙や表現を理解できるのが特徴です。
過去の会話内容を記憶したり、内容に誤りがあった場合は、ユーザーが指摘したりできるなど、より自然な会話を想定した機能が搭載されています。
さらに現在も改良が加えられ、2023年2月1日現在のバージョンはChatGPT-3.5ですが、さらにレベルアップしたGPT-4.0が開発済と発表されています。
ChatGPTは、インターネット上に存在する過去の膨大な情報を記憶し学習しているため、インターネット検索をはじめ、歴史、プログラミング、数学などあらゆる分野の知識が備わっています。
小説や台本の作成といった文章生成、テキストの要約・翻訳も可能です。
日本語の要求に対しては、日本語の応答を返す機能も備わっています。

ChatGPTでは、高度な内容を含む文章を理解し応答することが可能ですが、情報は2021年までの過去にインターネット上に存在した情報です。
単語の出現頻度や相互関係を考慮して文章を作成することなどから、必ずしも正確ではない回答を返す可能性があります。
学習するデータには最新の情報が含まれないため、直近の出来事に関する質問には適していません。
また、与えられたテキストの意図を完璧に理解できず、期待した回答とは異なる回答をする可能性もあります。
そのため、生成された文章を鵜呑みにせず、自身で内容の真偽を確認することが必要です。
インターネット検索機能を搭載するなど、今後さらに機能向上に向けた開発が進められています。

2023年3月14日、GPT-3.5の上位バージョンGPT-4のリリースを発表。
GPT-4では、テキスト入力だけでなく、画像入力も対応可能となりました。
OpenAIは、GPT-4に司法試験の模擬テストを受けさせたところ、上位10%程度のスコアで合格したと発表しています。
ChatGPTで使われているGPT-3.5では、下位10%のスコアだったことから飛躍的な進歩が見られます。
最大25,000語のテキストの読み取り・分析・生成が可能で、主要なプログラミング言語のコードを記述することもできます。
GPT-3.5はOpenAIが開発したGPT-3の改良版で、より高いパフォーマンスと一般性を持っています。
一方、GPT-4はGPT-3.5の次世代モデルで、さらなる進化を遂げています。
GPT-4は、語彙力が格段に向上しており、より自然で人間らしい文章を生成することができます。
また、より高度な言語理解、多様な自然言語タスクに対応し、精度と速度の向上がされたと言われています
GPT-4は、より信頼性が高く、創造的で、より複雑な指示を扱うことが可能となっています。
カジュアルな会話については、ChatGPTで採用するGPT-3.5とGPT-4の違いは大きくありませんが、GPT-4のほうが、信頼性が高く、創造的でより細かな指示を扱えるということもあります。
GPT-4には最新の情報をインターネット検索によって入手する機能や画像認識機能が実装されています。
例えば「食材が写った画像を認識して可能なレシピを提案する」のような画像からの推論に対応することができます。

■GPTモデルの歴史

・GPT-1は、2018年にリリースされ1億1700万のパラメーター保有
・GPT-2は、2019年にリリースされ15億のパラメーター保有
・GPT-3は、2020年にリリースされ1750億のパラメーター保有

・GPT-3.5は、2022年にリリースされ3550億のパラメーター保有
ChatGPTにはGPT3.5モデルが搭載

・GPT-4は、2023年にリリースされ100兆のパラメーター保有
BingにはGPT-4モデルが搭載
GPT-4は画像や動画を解析する機能があり、それを分析したり要約するために高度な能力を発揮する。
司法試験の模擬テストでは上位10%の結果を出し、大学入試テストとして使われるSATでは、1600点中1410点(数学:700点、リーディング:710点)を獲得した。
さらに医師試験として使用されるUSMLEにおいて、3段階のテストにおいて、3段階の試験を突破し合格点数を20点上回る点数を出した。
この結果は、特に特別な訓練なしで獲得したものであり、医療用の人工知能として開発されたMed-PaLMを上回るものであった。
また、人間の自然言語で指示すれば主要なプログラミング言語を生成することも可能。

パラメーターは、モデルの学習可能な重みの数を表します。
つまり、モデルが学習することができるパラメーターの数が多いほど、より多くの情報を保持し、より複雑なタスクを実行できるようになります。

■ChatGPTの普及によって影響を受ける職種

ChatGPTの普及によって影響を受ける仕事は、様々な業種にまたがります。以下にいくつかの例を挙げます。

カスタマーサポート/コールセンター業界
ChatGPTは、顧客からの問い合わせに自動応答することができるため、カスタマーサポートやコールセンター業界での需要が減る可能性があります。

翻訳/通訳業界
ChatGPTは、多言語でのコミュニケーションを可能にするため、翻訳/通訳業界に影響を与える可能性があります。

コンテンツ制作業界
ChatGPTは、自動的に記事やレポートを生成することができるため、コンテンツ制作業界に影響を与える可能性があります。これにより、一部の職種が自動化される可能性があります。

教育/トレーニング業界
ChatGPTは、学習者が質問に答えるための自動応答システムを提供することができるため、教育/トレーニング業界に影響を与える可能性があります。

マーケティング業界
ChatGPTは、自動的に返信することができるため、マーケティング業界に影響を与える可能性があります。これにより、一部の職種が自動化される可能性があります。

医療/福祉業界
ChatGPTは、医療/福祉業界にも影響を与える可能性があります。ChatGPTを使用することで、医療関係者はより効率的に患者とのコミュニケーションを行うことができます。

以上は、ChatGPTが影響を与える可能性のある業界の一部に過ぎず、今後もChatGPTの普及によって、多くの業界に変化が起こる可能性があります。

■ChatGPTの登録手順

①以下のリンクからChatGPTのサイトを開く

②「TRY CHATGPT」をクリック

③「Sign up」をクリック

④メールアドレスを入力して「Continue」をクリック
※メール以外ではGoogleやマイクロソフトのアカウントでも可能。

⑤パスワードを入力して「Continue」をクリック

⑥着信したメールを開き「Verify email address」をクリック

⑦「First name」と「Last name」を入力して「Continue」をクリック

⑧電話番号を入力して「Send code」をクリック

⑨ショートメールに送信された認証コードを入力

⑩英語のメッセージが表示されるので「NEXT」をクリック
※2~3回ほど繰り返してください。

⑪最後の画面に「Done」が表示されるのでクリック

⑫以下の画面が表示されれば登録完了です。

■ChatGPTの動作確認

ChatGPTの登録が出来ましたら正常に動作するか確認してみましょう。
画面下に質問を入力するテキストボックスがありますから、質問や要求を入力して「Enter」キーを押してください。
ChatGPTが回答するまで少し時間がかかります。
日本語を入力するとChatGPTから日本語で返信されてきます。

こんな感じです。

私の質問
あなたはChatGPTのエキスパートですね

ChatGPTの回答
はい、正確には私はOpenAIが開発したChatGPTという大規模な自然言語処理モデルの一つです。
私は幅広いトピックに関する情報を学習しており、ユーザーの質問に応えたり、会話を続けたりすることができます。
ただし、私が知っている情報には限界がありますので、必ずしもすべての質問に答えられるわけではありません。何かあれば遠慮なくお聞きください。

私の質問
ChatGPTを紹介するブログ記事を作成してください

ChatGPTの回答
はい、喜んで作成いたします。以下がChatGPTの紹介記事です。

ChatGPTとは、OpenAIが開発した人工知能による会話エンジンです。ChatGPTは、大量の自然言語テキストから学習された自然言語処理モデルを利用しており、
多くのトピックに関する質問や会話に対応することができます。
ChatGPTは、テキストデータを学習することで、人間のような流暢な言葉遣いや、複雑な概念の理解、複数の文脈を組み合わせた回答など、高度な自然言語処理能力を獲得しています。
ChatGPTは、Webサイト上のチャットボットや、メッセージアプリのAIアシスタントとして利用されるほか、様々な分野での応用が期待されています。
例えば、医療分野ではChatGPTを用いた自然言語処理技術によって、医療記録の自動化や、医療従事者と患者のコミュニケーションの改善などが可能になるとされています。
ChatGPTは、人工知能による会話エンジンの中でも特に高い精度を誇り、多くのユーザーに利用されています。
また、OpenAIはChatGPTの開発を進めることで、人工知能による自然言語処理技術の向上に貢献しています。
もし、あなたがChatGPTを利用して何か質問や相談をしたい場合は、遠慮なく私に聞いてください。
ChatGPTは、あなたの疑問や問題を解決するために、最大限の力を尽くします。

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